吸着事故発生時の対応

MRI室内で強磁性体がマグネットに吸着した場合
 人命最優先・二次被害防止・無理な除去禁止を原則とする。

【図①:吸着事故イメージ写真】

① 初期対応(最優先行動)

  • 直ちにスキャン停止
  • 検査室内の状況確認(患者の安全確認)
  • 新たな人員の不用意な入室を禁止
  • CT操作室等へ応援要請

※吸着物を無理に引き離そうとしてはならない。
強引な除去は重篤な外傷や死亡事故につながる可能性がある。


② 患者の救出

  • 可能であれば寝台を退避位置まで移動
  • MRI対応車椅子・ストレッチャーで室外へ搬送
  • 必要時はリカバリールームへ移動し処置

【図②:患者搬出ルート図】


③ 状況評価

  • 患者に外傷がないか確認
  • 吸着物の種類・重量を確認
  • マグネット損傷の有無を確認

吸着物が大型機器(酸素ボンベ等)の場合は、 原則としてメーカー到着まで触れない。


④ クエンチの判断

患者が重篤な状態で吸着物により救出不能な場合のみ、 医師および安全管理責任者の判断のもと緊急クエンチを検討する。

  • クエンチは最終手段
  • 液体ヘリウム放出による酸欠リスクあり
  • 実施後は検査室立入禁止措置

【図③:クエンチ概念図】


⑤ 事故後対応

  • 装置メーカーへ連絡し安全確認
  • MRI安全管理委員会へ報告
  • 医療安全管理室へ報告
  • 必要に応じPMDA・学会へ報告

事故原因分析(ヒューマンエラー・ゾーン管理・教育不足など)を実施し、 再発防止策を策定する。


原則まとめ(最重要)

事故後は必ず報告・再発防止策策定

人命最優先

無理な除去はしない

クエンチは最終手段

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